脳神経外科ジャーナル
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脳動脈瘤に対する血管内手術 : その現状と今後の展望
村山 雄一荏原 正幸立嶋 智Gary R. DuckwilerFernando Vinuela
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2003 年 12 巻 3 号 p. 173-178

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抄録
Guglielmi detachable coil (GDC)が臨床応用されてからすでに11年が経過した.本稿ではその有用性と限界,さらに脳動脈瘤に対する血管内治療の将来について検討した.これまでUCLAにおいて741例835個の破裂および未破裂動脈瘤が治療された.塞栓術直後の血管撮影上の完全閉塞率は,動脈瘤のサイズ,ネックサイズが大きくなるにつれ低下した.経過観察中の動脈瘤破裂は全体で1.4%に認めたが,最近5年では0.6%に改善した.GDC塞栓術の臨床成績はここ5年で改善したものの,治療後の再開通はいまだに解決すべき問題点である.生体反応性および血流動態の改善により,再開通率の改善が期待できると考えられる.
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© 2003 日本脳神経外科コングレス

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