脳神経外科ジャーナル
Online ISSN : 2187-3100
Print ISSN : 0917-950X
ISSN-L : 0917-950X
動脈硬化と再狭窄の分子機構 : プラーク破綻における酸化LDLと酸化LDL受容体の役割を中心に
久米 典昭
著者情報
ジャーナル フリー

2003 年 12 巻 5 号 p. 355-361

詳細
抄録

粥状動脈硬化の進展およびそのプラーク破綻は,虚血性心疾患,虚血性脳血管障害などの発症の主因であり,その分子機構として酸化LDLとその受客体であるSR-A, CD36, UOX-1. SR-PSOXなどを介した脂質の蓄積と炎症性の変化が重要な役割を担うものと考えられる.またHDLを介した脂質の引き抜きは,その防御機構として重要な位置を占める.一方,再狭窄病変は,より平滑筋細胞の増殖と織胞外基質の増生を中心とした病態と考えられる.

著者関連情報
© 2003 日本脳神経外科コングレス
前の記事 次の記事
feedback
Top