脳神経外科ジャーナル
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頸部内頸動脈狭窄症に対する血管内治療の基本手技
寺田 友昭津浦 光晴松本 博之増尾 修津本 智幸山家 弘雄板倉 徹
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2004 年 13 巻 2 号 p. 126-132

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抄録
0.014 inchの中空性のベントチューブにバルーンを装着した塞栓予防デバイスであるPercuSurge(PS)を用いた内頸動脈狭窄症に対するステント留置術の基本手技について報告する。親カテーテル挿入後,PSを狭窄部末梢まで導入し,1分間程度の閉塞試験を行う.その後,再度PSを拡張させ,内頸動脈の血流遮断後,正常血管系に合わせた前拡張用のPTAバルーンカテーテルを挿入し,狭窄部を正常血管径まで拡張する.そして,バルーンカテーテルを回収し,ステント留置を行い,吸引用カテーテルでdebrisを回収し,洗浄する.PSのバルーンを解除し,手技を終了する.PSは操作が煩雑で壊れやすいので,PSの操作に十分習熟してから使用する必要がある.
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© 2004 日本脳神経外科コングレス

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