脳神経外科ジャーナル
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悪性脳腫瘍に対する手術治療 : 5-ALAおよびナビゲーションシステムを用いた工夫(手術手技・周術期管理)
宮武 伸一梶本 宜永青木 淳黒岩 敏彦
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2006 年 15 巻 10 号 p. 706-714

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抄録
5-ALAは生体内でPpIXに代謝され,青紫光により赤色蛍光を呈する.PpIXは腫瘍選択的に蓄積され,正常組織とのコントラストが明瞭となるので,浸潤傾向に富み,肉眼的境界の不鮮明なグリオーマの摘出術において,良好な指標となりうる.われわれは,過去3年間,この5-ALAによる蛍光ガイドとナビゲーションとを併用して,悪性クリオーマの手術を行い,多くの有用性のみならず注意すべき点も見出した.本稿では,不整形なglioblastoma,放射線壊死と腫瘍再発との混在例,放射線壊死例に焦点を絞り,5-ALA蛍光ガイドおよびナビゲーションを併用したわれわれの手術手技を供覧し,本法の有用性と注意点を紹介する.
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© 2006 日本脳神経外科コングレス

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