脳神経外科ジャーナル
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外傷48年後に髄液漏修復術を行った箸による穿通性頭蓋顔面外傷の1例
上山 浩永富田 隆浩沼上 佳寛村上 謙介岩崎 真樹西嶌 美知春太田 修司
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2008 年 17 巻 2 号 p. 150-155

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抄録
箸による穿通性頭蓋顔面外傷後に遅発性髄液鼻漏をきたした1例を報告する.症例は50歳男性.2歳時に箸による経上顎穿通性頭蓋顔面外傷を受傷した.その後,患者は12歳,26歳,37歳時に髄膜炎を反復したが,保存的に加療された.穿通性頭蓋顔面外傷から48年後に髄液鼻漏をきたし,CTおよびMRIにて前頭蓋底の髄液瘻が確認され,外科的修復術が施行された.髄液鼻漏や髄膜炎を繰り返す患者に対しては,穿通性頭蓋顔面外傷の既往を考慮する必要がある.
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© 2008 日本脳神経外科コングレス

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