2009 年 18 巻 12 号 p. 914-920
脳動脈瘤コイル塞栓術後の評価には,3TのMRIを用いたtime-of-flight(TOF)MRAであれば,DSA所見との相関も認められると報告されているが,3mm未満のremnantは評価困難である.今回われわれは,1.5TのMRIでGadolinium-enhanced 3D MR angiography(GE MRA)を行い,3次元MRA画像を作製し,正確な評価が可能となったので報告する.方法は,コイル塞栓後に3D TOF MRAおよびGE MRAを行い,3次元MRA画像を脳血管撮影と比較した.結果は,コイル塞栓術後の評価において,GE MRAは3D TOF MRAよりもアーチファクトが少なく有用であった.得られた画像を3次元画像にして観察すれば,より的確な診断が可能となる.