脳神経外科ジャーナル
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腰椎変性すべり症に対する後方除圧術単独の治療成績 : 利点ならびに問題点(1.腰部脊柱管狭窄症:腰椎変性すべり症に対する手術法,<特集>高齢化社会における脊椎・脊髄外科)
井須 豊彦菅原 淳金 景成森本 大二郎磯部 正則松本 亮司
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2009 年 18 巻 2 号 p. 90-97

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抄録
術後5年以上経過観察が可能であった症例を分析,検討した.脊椎不安定性の有無にかかわらず,後方支持組織ならびに椎間関節を可能なかぎり温存する後方除圧術にて,下肢痛,しびれのみでなく腰痛に対しても良好な手術成績が得られた.再手術を回避するためには,初回手術時,すべり椎体頭側レベルも除圧範囲に含めることが重要であると思われた.今後,腰椎変性すべり症に対する後方除圧術成績不良例や再手術例を分析検討することにより,どのような症例に固定術が必要かどうかを検討したい.
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© 2009 日本脳神経外科コングレス

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