脳神経外科ジャーナル
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脳幹部海綿状血管腫の手術 : 摘出病理標本の検討に基づく考察
宮原 宏輔市川 輝夫向原 茂雄岡田 富郭 樟吾谷野 慎柴田 明美畑岡 峻介藤津 和彦新野 史柳下 三郎
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2011 年 20 巻 1 号 p. 49-54

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抄録

脳幹部病変の手術は危険と困難を伴い,アプローチの選択にも慎重な検討を要することが多い.しかし,海綿状血管腫の場合は,大多数の症例で血管腫の大部分は血腫に置き換わっているため,内減圧しながら血腫被膜を剥離,全摘出することは,多くの場合,新たな神経脱落症状なく可能である.むしろ逆に菲薄化した被膜を残さぬような配慮が必要である.本疾患の積極的な手術に関する文献は多いが,摘出病理標本に基づいた手術手技に関する考察は少ない.本稿では,当院で手術を行った脳幹部海綿状血管腫の摘出病理標本の結果を踏まえた本疾患に対する手技上の留意点について述べる.

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© 2011 日本脳神経外科コングレス
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