脳神経外科ジャーナル
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症例報告
急性リンパ性白血病に対する放射線治療後に発生した髄膜腫の1例
以前の脳動静脈奇形切除術と同一開頭部位での腫瘍発生
金子 陽一玉置 裕一郎外尾 要増田 勉
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2012 年 21 巻 12 号 p. 968-973

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抄録
 放射線誘発性髄膜腫についてはよく知られているが, 以前の開頭部位に一致して髄膜腫が発生したという報告は少ない. 今回われわれは頭部の放射線治療の9年後に脳動静脈奇形切除術を施行され, 開頭部位に一致して髄膜腫が発生した1例を経験した.
 患者は2歳時に急性リンパ性白血病の診断で, 化学療法と放射線頭蓋照射を受けた. 11歳時には左頭頂部の動静脈奇形を切除され, このときに人工硬膜を使用されている. 22歳時には, 以前の開頭手術と同一部位に発生した髄膜腫を発見され, 摘出術を受けた. 放射線照射に加え, surgical traumaや慢性炎症反応も腫瘍形成に関与したために, 以前の開頭手術と同一部位に髄膜腫が発生しやすい環境になったものと推測された.
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© 2012 日本脳神経外科コングレス

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