脳神経外科ジャーナル
Online ISSN : 2187-3100
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特集 医療におけるビッグ・データの活用
脳腫瘍の治療結果を可視化する大規模データの収集・臨床試験の必要性
—脳腫瘍全国集計調査報告の活用について—
成田 善孝渋井 壮一郎
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2015 年 24 巻 10 号 p. 699-704

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抄録

 脳腫瘍全国集計調査は1973年から開始され, 2009年からはUMINによるオンライン登録を行っている. WHO 2007分類に基づいた約150種類の原発性脳腫瘍と転移性脳腫瘍について, 性別・初発症状・治療内容・再発・死亡の有無・死亡原因等の臨床的データや生存期間・無増悪生存期間についてまとめられ, 脳腫瘍の治療結果が可視化されている. 脳腫瘍治療のエビデンスを確立するためには, これらのデータに基づいて仮説をたて, 臨床試験や前向き調査を行うことも重要である.

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© 2015 日本脳神経外科コングレス
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