2017 年 26 巻 7 号 p. 476-479
MRI, CTの進歩によって, 詳細な脳血管解剖の画像化が可能となりつつある. 高磁場MRIや高性能マルチスライスCTによるMR angiography (MRA), CT angiography (CTA) では穿通枝や皮質枝末梢の描出が可能である. 静脈系の画像化には, phase contrast MR venography, time-resolved MRA, susceptibility-weighted image, contrast-enhanced gradient echo, CTAなどが用いられ, 髄質静脈・深部静脈・脳表静脈・硬膜静脈洞の詳細な情報を取得可能である. 目的によって装置・撮像法・画像処理法・表示法を使い分けることで手術に必要な血管解剖情報を得ることができる.