脳神経外科ジャーナル
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腰部脊椎症 : 病態と治療法(<特集>脊椎・脊髄の外科治療[2])
角家 暁
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1995 年 4 巻 2 号 p. 98-103

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抄録

腰部脊椎症(腰椎症)の病態,症状,手術法の基本についてまとめた.腰部脊椎症は腰椎椎間板の変性に起因する変性疾患であるが,主病変は椎間関節と黄色靭帯の肥厚による中心管と神経根管の狭窄である.中心管狭窄により馬尾圧迫症状である間欠性跛行が,神経根管狭窄により神経根症状が引き起こされる.画像診断法としてX線,CT脊髄造影,MRIを使用するが,腰椎症の所見は高齢者には普通にみられる変化なので,神経症状との相関には特に注意を払う.手術治療は狭窄部位により,laminectomy, medial facetectomy, facetectomyを,それぞれ組み合わせて行う.診断,手術法が正確であれば予後はきわめてよく,われわれの症例では歩行障害は90%,下肢痛は89%の患者で消失している.

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© 1995 日本脳神経外科コングレス

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