脳神経外科ジャーナル
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視神経, 視床下部グリオーマのガンマナイフ治療
木田 義久小林 達也田中 孝幸
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1998 年 7 巻 1 号 p. 3-8

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抄録

視神経, 視床下部グリオーマ6例に対するガンマナイフ治療の成績を報告した.症例は男性4例, 女性2例の6例で, 年齢は4〜23歳, 平均11.7歳であった.前治療として全例の開頭術が行われ, pilocytic astrocytoma 4, fibrillary astrocytoma1, mixed glioma1の病理組織診断が得られている.ガンマナイフ治療時の腫瘍の局在は, 視索に2例, 他の4例は視交叉および視床下部であり, 腫瘍の平均径は26.4mmであった.平均の辺縁線量12.8Gyの治療が行われ, 経過観察期間12〜42ヵ月(平均21.2ヶ月)で, 5例が縮小(4PR, 1MR), 1例は不変であったが, 明瞭な中心壊死の所見を認めている.結論として視神経, 視床下部グリオーマに対し, ガンマナイフ治療はきわめて有用であり, 腫瘍の発育コントロールのみでなく, 腫瘍の確実な縮小を期待できる.

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© 1998 日本脳神経外科コングレス
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