脳神経外科ジャーナル
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特異な脳血管造影所見を呈した聴神経腫瘍の1例
荻野 雅宏志賀 逸夫神崎 仁塩原 隆造河瀬 斌
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1998 年 7 巻 9 号 p. 575-579

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抄録
左耳鳴, ふらつきを訴える26歳, 男性, 頭部単純写にて左内耳道拡大, 左小脳橋角部の腫瘍はCTで等吸収, MRIで等信号を呈し, いずれも造影剤による増強効果を示した.純角徴候もあり聴神経腫瘍を疑ったが, 血管造影では左内頸動脈のテント動脈から栄養されるtumor stainがみられ, 髄膜腫も否定し得なかった.術中所見も髄膜腫様であったが, 病理診断で神経鞘腫と確定した.当施設における聴神経腫瘍の脳血管造影215例中tumor stainは15%に認められるが, 多くは椎骨動脈写, または外頸動脈写により造影され, テント動脈の関与は1%にすぎない.小さい聴神経腫瘍では稀なtumor stainも大きい場合にはしばしば出現し, その起源も多岐にわたる.
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© 1998 日本脳神経外科コングレス

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