日本臨床整形外科学会雑誌
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整形外科医療機関を訪れた歩行可能な80歳以上の男性における運動機能評価
吉岡 洸一郎石井 義則鈴木 沙也加小林 聖弥野口 英雄佐藤 潤香
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2023 年 48 巻 1 号 p. 31-37

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抄録

目的:日本人男性は女性よりも健康寿命が短く,平均寿命との差も大きい.本研究では,自立歩行可能な80歳以上の男性高齢者がどの程度の身体機能を有しているかを調査した.

方法:対象は,2019年6月1日~2021年6月1日の2年間に当院を訪れ,「80歳以上の男性における運動器機能評価」に参加した自立歩行可能な男性120名とし,認知機能と7つの身体機能測定を行った.

結果:測定結果は,全ての項目で同年代と比較し,同等または高値であった.自立した歩行能力を有することで,高い身体機能の維持が可能になることが示唆された.

結論:得られた測定値は,80歳未満の男性や医療従事者に対して,自立歩行能を維持し健康な80歳を迎えるために必要な身体機能の目標値となりえる.

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© 2023 一般社団法人日本臨床整形外科学会
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