2024 年 49 巻 1 号 p. 121-122
2022年度に評価が義務づけられた機能的自立度評価法(以下FIM)について,外来の運動器リハビリテーション(以下運動器リハ)の効果判定指標としての妥当性を検証した.腰痛患者55名を対象に,通院を継続した2か月間におけるNumerical Rating Scale(NRS),FIM,ロコモ25,日本整形外科学会腰痛疾患問診票(JOA back pain evaluation questionnaire,以下JOABPEQ)の変化を比較した.FIMは,経時的な変化を検出できず,運動器リハの介入効果を検証するには不十分であることが示された.