日本大腸肛門病学会雑誌
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ラクトスクロース経口投与による大腸疾患術後患者の腸内細菌叢の変化
岩垣 博巳淵本 定儀松原 長秀赤在 義浩須崎 紀一渡辺 哲也野中 泰幸木村 臣一折田 薫三米山 勝万代 隆彦阿賀 創藤井 和子堺 修造
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1991 年 44 巻 4 号 p. 426-430

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抄録

難消化性糖質であるラクトスクロース(Lactosucrose; LS-98)を健常成人および大腸疾患術後患者に投与し,光岡の方法に準じて腸内細菌叢の変化を検討した.その結果,ラクトスクロースは健常成人に対してビフィズス菌増殖因子として作用し,また大腸疾患術後患者に対しては,ビフィズス菌パランスが低下している腸内環境を早期に改善する傾向が明らかとなった.難消化性糖質であるラクトスクロース投与は,術後の腸内環境を改善し,手術侵襲からの早期回復をはかることが示唆された.

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