日本大腸肛門病学会雑誌
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潰瘍性大腸炎の肛門膣中隔変形に対してgluteal fold flapを用いて再建した2例
柴田 裕達小金井 一隆福島 恒男
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2002 年 55 巻 2 号 p. 82-87

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抄録

潰瘍性大腸炎で,肛門膣瘻に対する頻回の手術により肛門膣中隔組織が退縮欠損した2症例に対して,再建手術を行った.症例は19歳発症の25歳女性と,14歳発症の39歳女性の2例である.手術は左右の残存肛門括約筋をひきよせ縫合し肛門側を再建した後,膣後壁から会陰交連部に生じた欠損に対してgluteal fold flapを用い再建した.Gluteal fold flapは臀下溝に沿った紡錘形の有茎皮弁であり,血行も良好で適度なボリュームがあるため他の皮弁に比べ会陰部の再建に適している.

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