材料と環境
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論文
粒界性格制御によるオーステナイト系ステンレス鋼の耐応力腐食割れ性の改善
王 昀金田 潤也茂中 尚登
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2011 年 60 巻 3 号 p. 141-146

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抄録
粒界性格を制御したオーステナイト系ステンレス鋼における隙間付き定変位曲げ試験により,低Σ対応粒界頻度の向上により,応力腐食割れの粒界数および長さが低減することを確認した.また,割れ経路上の粒界性格分析で,低Σ対応粒界がランダム粒界より耐応力腐食割れ性に優れることを定量的に評価した.さらに,粒界三重点の分析から,低Σ対応粒界頻度の増加により,ランダム粒界の分断効果が期待され,材料全体の耐応力腐食割れ性の改善が見込まれる.
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© 2011 公益社団法人 腐食防食学会
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