材料と環境
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橋梁桁内鋼板面上の付着塩分の滞留時間
武邊 勝道後藤 和也北尾 昴平大屋 誠広瀬 望
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2012 年 61 巻 10 号 p. 397-401

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抄録
鋼橋を取り巻く腐食環境を表す指標としては,飛来塩分量が広く用いられている.しかし,塩分が鋼板面上に留まる程度こそが腐食に直接作用すると考えられる.本研究では,2012年の2〜5月にかけて,塗装橋梁の桁内鋼板面へのCl付着速度および結露水によるCl洗い流し速度の分析を行い,Clの桁内鋼板面上の滞留時間の解析を行った.その結果,滞留時間は30〜700日と算出された.今後,分析を継続し,1年間の分析結果に基づいて滞留時間を計算する必要があると考えられる.
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© 2012 公益社団法人 腐食防食学会
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