抄録
化学プラントの環境は,プロセスや材料そして施工が組み合わさっており複雑である.このような環境での最適な材料選定や明快な腐食解析を行うには,従来多数の腐食試験を行う必要があった.このため,検討には膨大な検討時間と試験コストが必要となっていた.そこで,検討時間の削減のため,腐食試験を質量減少法から電気化学ノイズ法への変更を行った.さらに試験コストの削減のため,腐食シミューレーション技術を用いて対象範囲を絞った.その結果,従来の検討の時間を十分の一まで減らすことができ,試験コストも大幅に減らすことができた.