High-Temperature Annealing of Ferritic Stainless Steel: Modification of Sulfide Inclusion Properties and Inhibition of Inclusion Dissolution

抄録

18mass％Crフェライト系ステンレス鋼に含まれる非金属介在物の化学組成，溶解挙動，ピット発生挙動に及ぼす焼鈍温度の影響を走査型電子顕微鏡，マクロスケールおよびマイクロスケールでの分極曲線測定により調査した．フェライト系ステンレス鋼の一般的な焼鈍温度（800℃）よりも高温側で熱処理すると，MnS介在物中のCr濃度が高くなり，Mn濃度は減少した．焼鈍温度の上昇とともに，MnSの溶解電位域とピット発生電位が貴に移行した．