Zairyo-to-Kankyo
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解説
腐食分野への画像解析の応用
篠原 正
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2022 年 71 巻 12 号 p. 365-372

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抄録

増子教授は画像解析を腐食分野へ真っ先に持ち込んだ研究者の一人である.彼の業績を振り返るとともに,画像解析を応用した研究の発展と現状,および将来展望について解説した.明暗解析やパターン認識,色解析などによって,さびの組成や分布,あるいは水溶液中のpHやイオン濃度の分布が測定できるようになってきている.ハイパースペクトルカメラなどの新しい技術によって,それらの分布をより正確に捉えられる可能性がある.また,コンピュータの性能の向上に伴い,AIの応用が容易になり,色だけでなく表面性状(テクスチャー)なども加味して,人の感覚に頼らない,腐食状況の把握ができるようになろう.

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© 2022 公益社団法人 腐食防食学会
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