2026 年 75 巻 3 号 p. 59-62
MEA水溶液中で純鉄を供試し,定電位下SSRT試験によるSCCの評価を行った.活性態/不働態遷移電位領域の印加電位で,-0.55 VではSCCが発生しなかったが,-0.50 Vでは粒界SCCが発生し,最大応力,破断伸びともに低下した.このことから特定のアノード電位では純鉄においてもSCCが発生することが明らかになった.また,ひずみ量3%で途中除荷したSSRT試験片を透過型電子顕微鏡で観察することで,試験片表面の腐食生成物皮膜の割れから粒界SCCが連続している様子が認められた.