Zairyo-to-Kankyo
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マグネタイト共存下における炭素鋼の腐食挙動に関する研究の現状と課題
柴田 俊夫瀬尾 眞浩杉本 克久水流 徹藤本 慎司井上 博之
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2005 年 54 巻 1 号 p. 2-8

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抄録

炭素鋼オーバーパックの腐食寿命を評価するうえで, 腐食生成物の堆積による影響を把握する必要がある. 特に, 炭素鋼の表面に模擬腐食生成物としてマグネタイトを付与すると, 炭素鋼の腐食速度が増加するとの報告があり, 炭素鋼オーバーパックの腐食寿命への影響が懸念されている. これまでに, マグネタイト共存下における炭素鋼の腐食機構の検討, 腐食寿命への影響評価, 腐食抑制方策の検討などが試みられているが, 研究者によって必ずしも見解は一致していない. そこで, マグネタイト共存下での炭素鋼の腐食に関する既往の研究を基に, これまでの知見を整理するとともに, 課題を抽出した.

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© 社団法人腐食防食協会
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