大福遺跡とベトナムのトゥン・ノイ・ラム遺跡(Thung Noi Lam)から検出された出土米ブロック,および唐古・鍵遺跡と大中の湖南遺跡から検出された出土稲わらブロックを対象に,X線Computed Tomography(CT)計測をSPring-8において画素サイズ25.1μmおよび12.04μmの計測条件で実施し,ブロックに内在する穂軸と伸長茎の微細構造が明瞭な2次元連続画像を得た.その画像の解析によって,穂軸と伸長茎の節に着生する苞葉の形状から穂首節を判別し,その苞葉の形状と一次枝梗の着生位置に基づいて穂首節の下端に接続する穂首節間を特定することで,穂首節間の横断面画像から大維管束の数を評価できることを明らかにした.