日本教科教育学会誌
Online ISSN : 2424-1784
Print ISSN : 0288-0334
ISSN-L : 0288-0334
国語科教育における表現活動の可能性 : 「キャラ」の理論の構築に向けて
原田 大介
著者情報
ジャーナル フリー

2006 年 28 巻 4 号 p. 31-40

詳細
抄録

現代の子どもや若者は「キャラ」ということばを用い,「キャラ」という視点から人間関係を捉える傾向がある。教室では,発言者の「キャラ」をふまえて内容(ことば)を読み解き,「私」の「キャラ」を自覚して発言内容(ことば)を調整する。学習者一人ひとりのことばを育むことを目的とする国語科教育において,「キャラ」の理論を提示することの重要性は否定できない。本稿では,「キャラ」についての具体的な授業実践を提案・実施し,そこで生まれた問題を分析・検討した後,国語科教育全体に新たな光をあてる「キャラ」の理論を提示する。

著者関連情報
© 2006 日本教科教育学会
前の記事 次の記事
feedback
Top