日本教科教育学会誌
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『奈良プラン』(1948~52)にみられる家庭科の構想と展開(第1報) : 「家庭科的能力指導系統表」と「しごと」の実践を中心として
芳我 清加原田 省吾佐藤 園
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2006 年 29 巻 1 号 p. 49-58

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抄録
「奈良プラン」において家庭科学習の基盤となった「家庭科的能力指導系統表」は,『昭和22年度学習指導要領家庭科編(試案)』の内容を,「衣・食・住・礼儀・其の他」をスコープ,子どもの発達段階をシークエンスとする枠組みに振り分け,それに子どもの実態調査を付加して作成され,「家事・裁縫科の系統表」と同質の性格を有していた。この家庭科的能力は,「奈良プラン」の教育課程である「しごと」「けいこ」「なかよし」において,第1〜6学年を通じて学ばれるよう計画されていた。「しごと」は,子どもの欲求に発し,全身全霊をあげ,継続し発展的に共同して取り組まれる学習であり,社会科・理科のコア・カリキュラムとして計画されていた。「しごと」に位置づけられ実践された家庭科的能力は,「しごと」自体が指導要領家庭科と同じ理念を持つ問題解決学習として展開されたため,指導要領家庭科で目指した「開かれた家庭生活認識形成」に結びつく学習となっていた。
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© 2006 日本教科教育学会
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