抄録
結莢(莢数の増加と莢の生長)に対する開花始め後の日長処理の影響について研究した. 短日処理(8時間日長)ほ着莢率を高めるばかりでなく, 個々の莢の生長を促進する. 長日処理はこの両者を抑制する. 長夜の中央における10分間光中断は短日処理と比較して結莢を僅かに減少し, 短日効果を僅かに抑制することを示す. 30分および1時間光中断は結莢を相当強く抑制する. 日長処理の影響は処理開始頃に開花した花に最も大きく現われる. 短日処理の影響は処理開始後1週間以内に莢に現われる. これらの結実日長感応は, 本実験で見られた範囲内では花成日長感応との間に差が認められなかつた.