日本作物学会紀事
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イネ葉の加齢に伴う光合成能力の変化とRubisco activaseおよびRubisco含量との関係
深山 浩内田 直次東 哲司安田 武司
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1996 年 65 巻 2 号 p. 296-302

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抄録
日本型水稲の日本晴を供試し, 主稈第10葉の加齢に伴う最大光合成能力(酸素電極法)の変化とRubisco activase, Rubisco, 全可溶性タンパクおよびクロロフィルの各含量の変化を調べ, それらの間の関係について検討した. Rubisco activase含量は最大値を示す17日目まで徐々に増加し, その後急速に減少した. その変化は葉内成分中最も大きかった. また, 全可溶性タンパクに占める割合は最大で1.43%であった. Rubisco含量は出葉後3日目で既に最大値であり, 低下しはじめる時期が葉内成分中最も早かった. 光合成速度は3 gm-2以下のRubisco含量と比例関係にあるが, その値を越えると飽和する傾向にあった. 一方, Rubisco activase含量との間には葉の一生を通して高い正の相関が認められた. そして, Rubiscoに対するRubisco activaseの含量比が高まると, Rubiscoのin vivoでの比活性(単位Rubisco量当りの光合成速度)は高くなった. 以上の結果から, Rubisco activase含量はイネ葉の加齢に伴う光合成能力の変化と密接に関わっており, 特に葉が若くRubiscoが過剰にある場合, in vivoのRubisco活性がRubisco activaseによる量的な制限を受けているものと考えられる.
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