日本色彩学会誌
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中国ミャオ族伝統色のシンボル学研究
鄭 暁紅
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2018 年 42 巻 3+ 号 p. 110-

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抄録

 中国ミャオ族の歴史の中,色彩の応用は極めて複雑である.その色彩は記号化され,視覚から意味の多重化までなっている.本論文はシンボル学から,中国ミャオ族色彩を記号として応用する意味を研究する.論文の論理の成立は,ミャオ族の伝統的な色彩に基づいて非常に複雑な記号的な状態を備えている.視学から,ミャオ族の伝統色はあまりにも複雑な表示方式で,歴史を感知次元で,その複雑さは絶えず変化し,最も直接的な身体体験から,微妙な感情体験まで,その記号の表示方式が固定していない.シンボル学の角度から,ミャオ族の伝統色彩が異なる歴史条件の下で,その色彩の感知を考察し,複雑な歴史の霧の中で,相対的にはっきりした伝統色彩の変化道を見つけることができる.ミャオ族服装の色彩は,その伝統文化のなかに特殊な存在である,その色彩象徴の変化プロセスは,ミャオ族色彩の歴史変化の普遍的な意味を持っている,ミャオ族伝統色の秘密を開ける鍵を見つけることができるかもしれない.本論文の研究重点は,ミャオ族服装色の記号的意味を研究し,視覚から中国ミャオ族伝統色彩の多重変身の鍵を研究し,その色彩意義と象徴を解読し,有効的な応用方法を探る.

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© 2018 一般社団法人 日本色彩学会
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