日本作物学会北陸支部会報
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イタリアンライグラス新品種「ワセアオバ」について
吉岡 昌二郎岡部 俊土屋 茂
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1972 年 6 巻 p. 19-21

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抄録

1) 昭和37年に鳥取在来を導入し, 母系選抜を行ない昭和40年に「高系1号」の系統番号をつけたが, 昭和45年4月に「イタリアンライグラス農林3号」として登録され「ワセアオバ」と命名された。2) 早生種であり, 4月下旬〜5月上旬出穂し, 春播性は高い。3) 草型は直立型。草丈, 葉幅, 茎の太さはいずれもやや大。茎数は少ない。4) 越冬前と春の生育が良好であるから, 早期利用に適するとともに乾物率高く, 乾草用にも適する。5) 冠さび病, かさ枯病などに対する抵抗性は中位である。6) 雪腐抵抗性は中位で北陸, 関東以南の水田裏作地帯に広く適応するとみられる。

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© 1972 北陸作物・育種学会
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