日本作物学会北陸支部会報
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水稲新品種「イナバワセ」の育成経過と特性
佐本 四郎朝隅 純隆金井 大吉石坂 昇助小林 陽浜村 邦夫八木 忠之
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1973 年 7 巻 p. 5-7

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抄録

水稲新品種「イナバワセ」はコシヒカリ×タレホナミから育成されたホウネンワセ並の早生粳種である。短稈長穂, やや密粒の中間型, 玄米は中粒で品質もかなりよく, 食味は粘りがあって良好である。耐倒伏性はホウネンワセより強い, いもち病, 白葉枯病, 紋枯病などには強くないので注意を要する。昭和47年度から鳥取県で奨励品種に採用され, 山間高冷地帯に普及されている。その特性からみて温暖地又は暖地の山間高冷地に広く適応するものとみられる。

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© 1973 北陸作物・育種学会
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