日本作物学会関東支部会報
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標高2,750mのネパール王国Mustang郡における日本稲の栽培について
藤井 秀昭西尾 暁子坪木 良雄
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p. 40-41

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抄録
ネパール王国Mustang郡は水稲の栽培限界とされる標高2,000mを越えた2,750mでヒマラヤ山脈の山間に位置し、耕地も狭く年間降雨量300mm前後、ムギ、ソバが作付けの中心で、また、世界最大の標高差を持つカリガンダキ渓谷を配しているために、年間を通じて午前11時〜午後3時頃まで10m前後の風が吹く地帯でもある。このような地帯において、最近の傾向として購入したコメが入ってきていることから水稲栽培の可能性を検討すると共にカリガンダキ川河川敷を開田し水稲栽培を試みることは作物栽培環境の厳しいMustang郡の農業発展と地域住民の生活向上への糸口となることが期待できるため1995年〜1996年の2ケ年間I. N. G. OであるM. D. S. Aの活動の一環として本実験を行った。
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© 1998 日本作物学会関東支部
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