日本作物学会関東支部会報
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30 生育前半に異なる土壌水分条件で生育したダイズの生育および生理・生態的性質の比較 : 開花期以後を低土壌水分条件にした場合
平沢 正田中 一生宮本 大輔石原 邦
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p. 79-80

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抄録
著者らの研究室では、わが国における夏作物の生育におよぼす水要因の影響を考える場合には、最も盛んな生育時期を生育初期から梅雨期に過ごし、開花期から稔実期にかけて比較的乾燥する条件に遭遇する点に着目する必要があるとして検討を進めている。前報では開花期まで乾燥土壌に生育したダイズは湿潤土壌に生育したダイズに比べて、根群が良く発達し、開花期以後の湿潤土壌条件では、老化による光合成速度の減少の抑制などを通じて乾物生産が大きくなることを明らかにした。本報告は圃場で開花期まで湿潤土壌(湿潤区)と乾燥土壌(乾燥区)に生育したダイズ(品種エンレイ)が、開花期以後の低土壌水分条件で、どのような生育および生理・生態的反応を示すかを比較、検討したものである。
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© 1989 日本作物学会関東支部
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