2013 年 20 巻 4 号 p. 488-492
このたびは大会発表賞という栄誉ある賞をいただき,大変光栄に存じます.ご選考下さいました先生方,会場での発表に耳を傾けて下さった皆様にはこの場をお借りして厚く御礼申し上げたいと思います. この研究は,ダンサーの方達との交流を深める中で感じていた「こういった複雑で魅力的な身体表現を,ダンサーはいかなる工夫を経て生み出したのか」という問いを起点として検討したものです.ある身体表現が生成され発展するプロセスを検討する,という分析の困難さに頭を抱えることも多々ありましたが,研究会での議論やダンサーの方達との話し合いを通じて「身体行為を行った際に生じた変化に着目する」という本研究の観点は徐々に導かれていきました.まだ不十分な点も多くありますが,こうした新たな試みを評価していただけたことを大変うれしく感じます.指導教員の岡田猛先生,研究室の皆様,ダンサーの皆様,そしてご協力頂いた全ての方々に感謝を申し上げます.