日本交通科学学会誌
Online ISSN : 2433-4545
Print ISSN : 2188-3874
医工連携による外傷診療・予防研究の質向上を目指して
益子 邦洋松本 尚原 義明八木 貴典本村 友一
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2015 年 14 巻 2 号 p. 9-14

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抄録
国は平成27年までに24時間交通事故死者数を3,000人以下とする数値目標を設定したが、この目標達成のためには医工連携が鍵を握っている。交通事故事例調査の拠点を病院に置くことにより、交通事故と人身傷害に関する詳細な把握が可能となり効果的な対策に繋がる。AACN(Advanced Automatic Collision Notification)とは、従来のACNシステムに改良を加え、衝突事故の方向、衝突時の速度変化(デルタV)、シートベルト装着の有無などの情報から乗員の傷害を予測するシステムであり、AACNが起動するドクターヘリシステムを実用化することにより交通事故死者の大幅な低減が可能となる。
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© 2015 一般社団法人 日本交通科学学会
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