2017 年 105 巻 p. 50-60
大学図書館による情報リテラシー教育を,アクティブ・ラーニングを促進する学習・教育支援活動と広義に捉え,情報リテラシー教育を展開するための図書館職員の役割について,九州大学の事例をもとに実証的に考察する。九州大学附属図書館は,学内プログラムの枠組みを利用して,学習・教育支援体制の整備を進めており,学生や教員との協働による多様な情報リテラシー教育の取り組みの中で,図書館職員はハブとしての役割を果たしている。その役割を担うためには,学習・教育支援に関する専門性を向上させる人材育成が重要となる。