2001 年 61 巻 p. 54-64
米国オハイオ州の州規模図書館コンソーシアム・プログラム,オハイオリンクは,その大胆かつ斬新なサービス形態を維持しながらも,新しい提案をしつづけ,図書館界にその動向が常に注目されている。本稿ではこのプログラムの概要から現在の提供サービスの内容とその利用状況,これからの課題および計画について言及している。コンソーシアムによって実現した電子情報資源の共同利用拡大と利便性の高いアクセス環境の強化で,オハイオリンクは従来では想像できなかった利用増加を記録している。このオハイオリンクの経験を基にこれからの図書館に必要な認識について提言した。