NII Webcat Plusは,北アメリカ地域における日本研究にとって,ますます普及しつつある総合目録で,同様のことは,北アメリカ地域における中国研究にとってもある程度言える。このNII Webcat Plusについて,検索及び基盤となる書誌レコードの観点から,北アメリカ地域内での有用性を検証する。主要な内容として,(1)英語検索画面及び使用法の説明,(2)ラテンアルファベット値による検索,(3)名称標目,(4)件名標目,及び(5)逐次刊行物のタイトル変遷とレコード処理,を取り上げる。また,他のいくつかの遍在する総合目録サービスでの検索結果と比較しながらいくつかの例を示し,北アメリカ地域のWebcat Plus利用者が直面してきた困難を挙げる。さらに,これらの問題の解決が,北アメリカ地域の利用者だけでなく日本国内の利用者にもいくらか役立つであろうという可能性にも言及する。