2018 年 8 巻 2 号 p. 103-111
3Dプリンターを用いて製作した等倍体,2倍体,4倍体の支台歯形成模型の教育への活用を検討するために学生と歯科医師に観察してもらいアンケート調査を行った.質問内容は,「支台歯の外形」,「支台歯に付与するテーパー」,「フィニッシュラインをイメージするのに役立つか」,「本模型歯を本学補綴系実習に取り入れるべきか」,「本模型歯に歯髄腔を再現し付加した方が良いか」であった.学生は全ての質問で4倍体歯が高い評価であった.歯科医師はテーパーに関しては等倍体歯が最も評価が高く,その他は4倍体歯の評価が高かった.3Dプリンターを用いた支台歯模型の作製は実習を受ける生徒,受講生に合わせたオーダーメイドの模型を製作できることが示唆された.