口腔衛生学会雑誌
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原著
歯石除去診療の受診経験と歯科衛生士の職業認知
高阪 利美森田 一三加藤 一夫中垣 晴男向井 正視
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2011 年 61 巻 1 号 p. 38-47

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抄録
成人の歯石除去診療の受診経験と歯科衛生士の職業の認知および歯科衛生士の業務の認知の関連について明らかにすることを目的に本調査を行った.調査対象は,名古屋市A健康診査機関に受診した30歳代から60歳代の成人合計3,199名(男性2,221名,女性978名)である.歯科衛生士の職業については男性50.3%,女性74.1%で認知されていた.また,歯科衛生士の業務の認知度は「ブラッシング指導」「歯石除去」「フッ化物塗布」が高かった.歯科衛生士業務を正しく回答した者は歯科衛生士の職業についても認知度が高かった.さらに,歯科衛生士に歯石除去診療を受けた回数が多い者は歯科衛生士の職業をよく認知していた.これらのことから,歯石除去診療の受診経験は歯科衛生士の職業の認知に寄与していると結論づけられた.
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© 2011 一般社団法人 口腔衛生学会
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