日本小児臨床薬理学会雑誌
Online ISSN : 2759-9256
Print ISSN : 1342-6753
臨床家, 薬剤師のためのインターネット
水島 洋
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1998 年 11 巻 1 号 p. 68-71

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抄録
近年のインターネットの普及はもはや軍事や学術研究用のものであった時代とは大きく替わり,一般大衆が趣味や商用に使うことが中心となりつつある。利用者も1億人に近いといわれており,利用者や接続組織数,情報提供サーバーの数も対数的に増加しているようである。そのような中で,医療のためのインターネットのアプリケーションやコンテンツも多くなってきており,インターネットを用いた遠隔医療や情報検索,症例検討会の開催,コンサルテーションなどが可能になっている。また,複数の人に同時に電子メールを配信するメーリングリストを用いた討論や,副作用報告などのような連絡なども行われはじめている。このような便利なインターネットであるが,多くの情報やシステムに溺れること無く,上手に使いこなすことがこれからの臨床家,薬剤師など医療関係者にとっても重要になってくるだろう。今回は,インターネットを使うために必要な機器からプロバイダーへの登録手続き,パソコンの設定などの初歩から,インターネットの上にある医療情報のアクセス方法,それらのサーバーの正しい使い方などをデモンストレーションする。さらに,インターネットで医療情報を交換することに関する問題点や注意すべき点に関しても述べたい。また,インターネットを高度に使うとどのようなことができるかに関しては,国立がんセンターを中心としたがん情報ネットワークを紹介する。国立がんセンターでは多くの医療機関との間でインターネット接続をすることによって医療機関におけるwwwや電子メールなどのインターネット利用の普及に努めているばかりでなく,全国の11箇所のがんセンターを結んでハイビジョンを用いた多地点テレビカンファランスを毎週開催している。また,中央(東京都中央区)東(千葉県柏市)の2つのキャンパス間ではテレビ会議システムの他,156Mbpsや45Mbpsによる高品位な画像の高速伝送実験が行なえるようになっている。一方,医療機関のインターネット接続を推進するため,本年6月から「医療情報ネットワーク相互接続(MDX)プロジェクト」が始められた(http://www.mdx.or.jp)。これは,従来医療機関の接続が学術ネットワークや商用ネットワーク,イントラネットなどそれぞれ別々にインターネットに接続されていたために問題になっていたセキュリティに関する問題を解決し,お互いの通信におけるパフォーマンスの向上のために構築されたプロジェクトである。また,個々の医療機関としてインターネットに専用線接続する場合にも受け入れられるようにしてある。
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© 1998 日本小児臨床薬理学会
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