抄録
留置式中心静脈ライン(以下CV)の閉塞事象と関連感染症について後向きに調査した。対象は2004年1月~7月に当科でCVを挿入され化学療法を受けた18例(男8・女10)計20エピソード。年齢中央値15歳(5~30)観察期間中央値は3日間(8~207)。基礎疾患や年齢・性別に一定の傾向はなかったが、約3割の例で挿入後30日前後にCV閉塞のエピソードがみられた。閉塞を予防するには、3~4週毎の予防的ウロキナーゼ注入が効果的である可能性が示唆された。急性骨髄性白血病の2例ではCV関連感染症が細菌検査で証明された。免疫抑制効果の強い化学療法を実施する例に対しては、他疾患例に比較してより厳重にライン管理を実施する必要があると思われた。