日本小児臨床薬理学会雑誌
Online ISSN : 2759-9256
Print ISSN : 1342-6753
小児高血圧や慢性腎臓病に対するアンジオテンシン変換酵素阻害薬とアンジオテンシン受容体拮抗薬の効果について-過去10年の review から-
山田 拓司上村 治藤田 直也永井 琢人矢田 菜穂子幡谷 浩史関根 孝司松山 健飯島 一誠本田 雅敬
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2008 年 21 巻 1 号 p. 138-142

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抄録
目的:小児に対するangiotensin-converting enzyme inhibitors(ACE-Is)angiotensin receptor blockers(ARBs)の効果についての過去の報告を明らかにする。対象と方法:過去10年間で小児慢性腎臓病(CKD)と高血圧に対するACE-Is/ARBsの効果に関しての文献検索を行った。結果:小児に対するACE-IsとARBsの治療効果に関する文献は過去10年で29検索された。小児高血圧に対しては,多施設ランダム化比較試験やmeta-analysisは存在せず,randomized controlled trialsが4報告のみ存在し,その使用薬剤はACE-Isenalapril,lisinopril,fosinopril,ARBslosartanた。小児のCKDに対してはACE-Is/ARBsの有効性が示唆されているが,規模の小さなcaseseriesやcohortstudyのみであった。結論:小児CKDに対する効果について根拠となりそうな文献は存在せず,今後質の高い多施設臨床試験が望まれる。
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© 2008 日本小児臨床薬理学会
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