抄録
2007年6月から2008年5月までに当院に入院した極低出生体重児(VLBWI: very low birth weight infant)に対してミカファンギン(MCFG)予防投与を行い,全25例で有効かつ安全に使用できた。薬物動態パラメータの検討では,分布容積Vd(L/kg)=0.717±0.270,消失速度係数ke(1/hr)=0.0982±0.022,クリアランスCL(L/hr・kg)=0.069±0.027,血中消失半減期T1/2(hr)=7.515±2.015であり,これまでのHeresiらの報告と同様に,小児や成人と比べて分布容積やクリアランスは大きく,半減期は短いという結果を得た。しかし,チトクロームや腎機能が未熟である新生児とくに低出生体重児での,このような結果を説明するためには,薬物代謝の発達過程を含めたさらなる研究が必要である。