抄録
抗ヒスタミン薬を「かぜ薬」として使用する場合には,期待される効果はくしゃみや鼻汁の改善であるが,その効果は抗ヒスタミン作用ではなく,第一世代抗ヒスタミン薬が併せもつ抗コリン作用による。第二世代の非鎮静性抗ヒスタミン薬には「かぜ薬」としての効果を期待できない。抗ヒスタミン薬を小児に「かぜ薬」として使用するならば、その条件は3つある。第一に,抗ヒスタミン薬によって期待される効果と,その限界とを認識することである。第二に,副作用のリスクを避けるため,投与する患者を選別することである。第三に,抗ヒスタミン薬の使用を短期間にとどめるようにし,漫然と続けないことである。