2021 年 82 巻 10 号 p. 1810-1814
症例は83歳,男性.自宅内で転倒し,右側胸部を打撲し救急搬送された.右多発肋骨骨折および外傷性血気胸と診断し,胸腔ドレナージで500mlの血性排液を認めた.胸部造影CTで肋間動脈からの出血と診断した.血行動態は安定していたため,経カテーテル動脈塞栓術を行った.術後血管外漏出は消失し,術後7日目に胸腔ドレーンを抜去,術後27日目に自宅退院となった.術後合併症リスクの高い高齢者での胸部外傷において,より低侵襲な経カテーテル動脈塞栓術は治療の選択肢になる.