抄録
保険薬局において薬の服用を一元管理し重複投与及び飲み残しを把握することで医療費を抑えることが期待されている。今回われわれは小児患者の保護者に対してかかりつけ保険薬局の重要性を検討する目的でアンケート調査を行った。平成26年10月に四国こどもとおとなの医療センターで行われた病院フェスティバルに参加された方を対象に行った。有効回答数は102人,女性は89人,年代の最頻値は30代の57人であった。かかりつけ薬局が「ある」群は「ない」群に比べて有意に満足な情報提供を受けていると答えた。しかし,患児が薬を吐き出す,服用を嫌がる行為に有意差はなかった。薬を吐き出す経験をした患児と服用を嫌がる行為の間には関係性が有意にみられ,初回の服用時にいかにおいしく服用されることが重要である。また,多くの保護者が服用時に工夫をしていることが分かった。小児医療では,初回の適切な服薬指導が重要であり,かかりつけ薬局に期待されている。