抄録
新生児を対象とする治験・臨床試験の体制および実態について現状を把握する事を目的に平成27年3月,日本未熟児新生児学会(現:日本新生児成育医学会)薬事委員会と共同で,我が国の総合周産期母子医療センター100施設を対象とし,NICUの責任者に治験・臨床試験に関して施設の状況および実施経験,治験活性化のための問題点,解決への方策等についてのアンケート調査をおこなった。総合周産期母子医療センターでの治験等の実施整備体制はまだまだ不十分であり,治験の受託経験においては,CRCの存在と,治験に取り組む医師の姿勢に頼っていた。新生児を対象とする治験活性化のためには,新生児の治験特有の問題点の理解と治験実施の意義・必要性の認識,人的/質的サポート体制の充実が必要かつ不可欠であることがわかった。